<カドミウムイエローの知識>
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2007/11/04 日記<カドミウムイエロー>
カドミウムイエロー
カドミウムイエロー(cadmium yellow)は、黄色の無機顔料のひとつ。組成は硫化カドミウム(CdS、Color Index Generic Name Pigment Yellow 37)もしくは硫化カドミウム-硫化亜鉛(ZnS・CdS、Color Index Generic Name Pigment Yellow 35)である。硫化カドミウムは天然には硫カドミウム鉱として存在する。カドミウム黄とも呼ばれる。絵具などを作った場合、その絵具はカドミウムイエローと呼ばれる。顔料と絵具を区別する必要がある場合、絵具がカタカナ表記で顔料が漢字表記というのが原則であり、この場合絵具をカドミウムイエロー、顔料をカドミウム黄と区別することが基本である。
カドミウムイエロー
硫化カドミウムを主成分とするものは橙黄色〜鮮黄色を呈し、硫化カドミウム-硫化亜鉛(硫化カドミウムと硫化亜鉛の固溶体)を主成分とするものは鮮黄色〜淡黄色。着色力が大きく、耐アルカリ性・耐熱性・耐光性に優れているが、耐酸性が低く、カドミウムを含んでいるため有毒で高価である。かつては優れた耐熱性を利用してプラスチックの着色に多く使われてきたことでも知られている。アゾ系の黄色有機顔料が登場してからも、鮮明性に優れている為、塗料・インク、プラスチック・ゴム・ガラス・陶磁器の着色に使用されてきたが、カドミウムイエローと同等の堅牢性を持つ比較的鮮やかな黄色無機顔料のビスマスバナジウム黄が登場してからはビスマスバナジウムイエローに置き換えられ、2007年現在カドミウムイエローは絵具やプラスチックの着色に使われるのみとなっている。黄色絵具に使用される顔料としてアゾ系有機顔料はポピュラーであるが、有毒なカドミウムイエローも未だ使用されている。カドミウムイエローは不透明が高く高彩度な為に描画効率がよく、堅牢性が高いから、多くの画家に愛用されている。これは無機顔料信仰ではない。カドミウムイエローはその原料であるカドミウムが貴重な上有害である為、日本以外の国では純粋な硫化カドミウムからなるカドミウム黄及びカドミウムイエロー(PY37)は既に製造が中止されている。従って日本以外の国で製造・供給されているカドミウムイエローは全て、硫化カドミウム-硫化亜鉛からなるカドミウム黄である。特にヨーロッパでは低公害化の動きが活発で、同じカドミウムイエローでも毒性の高いPY37を生産を中止し、PY37よりは毒性が弱いPY35に代替されている。しかしながら日本では2007年現在PY37、PY35ともに生産されていおり、絵具も販売されている。
カドモポンイエロー
硫化カドミウム或いは硫化亜鉛カドミウムと硫酸バリウム(BaSO4)の混合物をカドモポン黄(cadmopone yellow)若しくはカドモポンイエローと呼ぶ。一般的なカドモポンイエローは硫酸バリウムを約60%含んでいる。カドモポンイエローは純粋なカドミウムイエローと比べると着色力やは劣る。但し、カドモポンイエローのほうが純粋なカドミウムイエローより安価であるため、高価なカドミウムイエローの代用品として使われる事がある。アメリカ合衆国でカドミウムイエローの生産が始まった時、生産されたカドミウムイエローは全てカドモポンイエローだったが、後にアメリカでも純粋なカドミウムイエローが生産されるようになった。
カドミウムイエローと関連するもの
カドミウムオレンジ、カドミウムレッド
カドミウム橙(Color Index Generic Name Pigment Orange 20)・カドミウム赤(Color Index Generic Name Pigment Red 108)は橙色のカドミウム黄と同様硫化セレン化カドミウムであり、単にセレン化カドミウムの比率が大きいもののことである。色としては赤橙、黄味赤辺りが最も高彩度である。
カドミウムグリーン
カドミウムイエロー、カドミウム黄は、緑|緑色顔料の「カドミウムグリーン」の原料にもなる。かつてはカドミウム黄と紺青やウルトラマリンブルーの混合物がカドミウムグリーンとして使われた。今日のカドミウムグリーンはカドミウム黄とフタロシアニン緑の混合物若しくはカドミウム黄とヴィリジアン|ビリジアンの混合物である。前者はより高彩度だが、後者の方が堅牢性は高い。このとき使用されるカドミウム黄は通常、Color Index Generic Name Pigment Yellow 35である。
その他
無毒な代用品(類似した顔料)としてはビスマスバナジウム黄がある。「ビスマスイエロー」、「プライムイエローレモン」等の名称で絵具として販売されているがあまり普及していない。硫化カドミウムをジルコン(ZrSiO4)でコーティングしたものはセラミックス|セラミック顔料として使われている。
関連項目
参考文献・出典
外部リンク
ホルベインアーチストナビ 絵具における色名の由来 オレンジ・イエロー
ホルベインアーチストナビ 水彩絵の具における色名の由来 黄
黄色顔料
黄色の顔料
画材のエコロジー『アートなび』からの提言
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